下半身を染める黒に浮かび上がったコブラ模様。非常に細かいドットタイプの尾柄が特徴のタイ系品種です。
2020年の年始頃にファームからインポートしました。
まずはネーミングの説明から。
勿論”ゴールドブラックレース”という名前はインボイスなのですが、海の向こうではそれなりに流通しているようでネーミングは統一されているようです。
前半のゴールドという部分は以前紹介したゴールドレースに通じているので割愛させていただきますが、別記事で少し掘り下げる予定です。
そして後半のブラックレース。少しリサーチしたところ、過去に流通のあったブラックレースがベースで間違いないでしょう。
一つ注意しておきたいのが、メタルブラックレースなどと違い、雌はフルブラック調の表現ではないことです。
左がゴールドブラックレースの雌、右がメタルブラックレースの雌です。
テールに関してはブラックという名前こそついていますがベースはパープル調の色彩であることをコブラ抜けから確認しました。
系統的には早熟で比較的多産。
レース系の宿命かもしれませんが、成魚になるとヒラヒラ~っとしてしまいます。タイ系グッピーは全体的に早熟なのも拍車をかけているかもしれません。
雌の発色は透明~薄い黒。個体によって黄色の発色差があります。
尾筒の黒は成魚の雌で目を凝らせば確認できるといった程度で、所謂N1タキシードなのかフルブラック由来の黒い発色なのかは分かりません。
個人的には後者だと思っています。根拠はドラゴンなどのN1タキシード+コブラとは発色の仕方が違うように見える事ですが、最もそのドラゴン自体のタイプが多すぎるので何とも言えないのです…。ドラゴンではコブラ模様が浮かぶ雌もいますが、この品種では確認出来ないことも一要素。
そして表現やネーミングからも過去にフルブラックと交雑されている可能性が高いと思います。(憶測で適当なことを言いますが、イエローレース雌にフルブラック由来の何かを移植したらこうならないかな?)
有識者の方にも意見を伺った所、別の理由から恐らくN1ではないとのことです。
いずれにせよ全て一個人の意見なのであてにせず判断してくださいね。