RREAフルレッドの特徴
1.RREAフルレッドの特徴
RREAフルレッドは国産グッピー「御三家」と呼ばれる品種の一つで、その名の通り頭部から尾びれにかけて真っ赤になるのが特徴です。
RREAの代表品種であり、「フルレッド」だけでもRREAを指すことが多いです。
2.RREAフルレッドの歴史
フルレッドには様々な系統がありますが、ジャーマンフルレッドと呼ばれるタイプは2002年にドイツから輸入された品種です。
当初は性比の偏りや掛かりづらさがあったそうですが、現在では改善されています。
3.RREAフルレッドの遺伝的性質


フルレッドの赤さを表現する因子は雄雌両方の性染色体に位置している為、真っ赤な個体を得るには雌の選定も必要です。
遺伝的には安定していますが、RREA由来の弱い側面があり、体質強化などの為にノーマル体色を用いて維持する場合は基本的な遺伝の知識が必要です。
海外系統の影響なのかハイドーサルとは別の背びれを大きくする何らかの因子を持っている系統も散見されます。
4.RREAフルレッドの維持難度
維持難度:★★★☆☆
RREAフルレッドではそれなりのクオリティを維持することは特別難しくはありません。近年では台湾や中国系など赤さに秀でた系統が多く導入され、所謂朱色と呼ばれるタイプはあまり見かけなくなったように思います。
他品種より近交弱性の影響を受けやすいと感じますので、注意すべきは表現よりも体質の方になってくるでしょう。
クオリティーの維持には注意点があるので、代表的なものを次項で紹介します。
4.1赤の面積


鼻先までしっかりと染まり、お腹付近まで赤い個体を選ぶようにしましょう。雌は単色系とは思えないほど多くの選別パターンがある為、ここでは省略させてもらいます。
背びれの付け根にはぽっち状のシミが入りやすく、見落とされやすい部分ですので注意しましょう。
4.2尾の形


フルレッドは尾びれを作りにくい品種で、尾は伸びにくく尾びれを展開させることも容易ではありません。
デルタテールを整えようとすると角度が付きにくく、尾開きを改善するとエッジがなくなりファンテールになってしまう場合が殆どです。
尾先も綺麗に揃いにくく、種親の尾形には細心の注意を払いましょう。
5.RREAフルレッドの創作難度
創作難度:★★★★☆
フルレッドでクオリティの高い個体を作ろうとした場合、その難易度は柄物に匹敵します。
フルレッドを難しくしている要因は上記の尾の作りにくさのウエイトが大きく、鼻先までしっかりと染まる系統も決して多くはありません。
RREAであることもその難しさに一役買っており、サイズの伸びにくさや鳩胸のなりやすさなどが見られます。
6.フルレッドのバリエーション
RREAフルレッドは実質固定品種な為、基本的には常染色体を用いたバリエーションが存在しています。
私の方では画像を用意できなかった為、ここでは省略とさせてもらいますが、リボンタイプとスワロータイプが少数流通しています。
RREAではありませんが、改良を目的としてノーマル体色やゴールデンタイプも存在します。
7.RREAフルレッドの入手難度
入手難度:★★☆☆☆
RREAフルレッドは全国どこでも入手が可能ですが、流通が特別多いとは言えない品種です。アクアショップで購入できますが、ブリードやコンテストを目指す方はグッピーコンテスト現地での直売や専門店を頼ると良いでしょう。
8.終わりに
第三弾はRREAフルレッドの紹介で御三家の締めくくりとさせていただきました。他2品種程の流通はありませんが、レッドテールの後継となる根幹品種でRREA系の入門としても最適です。
この記事がRREAフルレッドの飼育やブリードを検討している方のお力になれたら幸いです。
本サイトでは管理人のブリード記録や写真などを掲載しています。今後も様々な品種を紹介していきますので、興味があったら是非また遊びに来てください。