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グッピーの産卵!兆候や周期・お腹の見極め方について詳しく解説

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グッピーの産卵!兆候や周期・お腹の見極め方について詳しく解説

グッピーを飼育する上で1番の楽しみといえばやはり繁殖!

次世代を繋いでいくためにも、稚魚を早く得たいですよね。

 

しかし、稚魚の確保はグッピーの繁殖をする上で、第1の難関でもあります。

何故なら、成魚のグッピーは稚魚を捕食してしまうからです。

場合によっては、出産した母グッピーが子食いをしてしまうこともあります。

本能で反射的に稚魚を追う母グッピー

稚魚が食べられないようにする為には、メスの出産タイミングを見極めることが必要不可欠です。

産むタイミングが分かっていれば、いち早くメスを隔離したり稚魚を保護することができますよね。

 

そこで今回はグッピーが産卵する際の兆候や周期、お腹の見極め方について解説していこうと思います。

グッピーの産卵とは

グッピーはメスの胎内で卵を孵し、稚魚を出産します。

これを卵胎生と呼び、出産のことを産仔(さんし)と呼びます。

 

また、グッピーは卵を産まないので産卵という呼び方は正しくありません。

この記事では便宜上産卵と呼びますが、正しい呼び方は産仔です。

グッピーを飼育するのであれば、覚えておきましょう。

 

稀に卵の状態で出産することもありますが、これは無精卵や早産による未熟卵です。

残念ですが、孵化することはありません。

グッピーの産卵周期

グッピーの産卵周期は25~30日です。

オスとの交尾が継続的に成功していれば、この周期で産卵を続けます。

 

また、グッピーの産卵周期は水温に左右され、高水温では周期が短く、低水温では周期が長くなる傾向があります。

高水温・低水温下での産卵周期については下記で解説します。

高水温・低水温下での産卵周期

ここでの高水温とは30℃近い環境を指します。

産卵周期は水温の高さに比例して短くなり、高水温下では最短20日程度で産卵が繰り返されることもあります。

 

低水温は20℃近い環境を指しています。

高水温とは逆に、産卵周期は水温の低さに比例して長くなります。

水温が余りにも低いと、最長40日の周期にもなります。

 

この日数を過ぎても産まない場合は、オスとの交尾自体が成功していません。

その他グッピーの繁殖についての疑問はこちらの記事で解説しています。

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産卵が近いグッピーのお腹の見極め方

産卵が近くなり、お腹が膨らんできた際の見極め方を解説します。

まず、産卵が近いグッピーのお腹は、胸部分が張り出して角ばったように膨らみます。

 

妊娠点と呼ばれる部分がオレンジから黒へと変色することも特徴の一つです。

これは卵が孵化して稚魚が形成された事によるものです。

運が良ければ、稚魚の目が確認できることもあり、その場合は見分けが非常に容易です。

アルビノ品種であれば、より高い確率で稚魚の目を確認することができます。

 

初心者の方がお腹の膨らみを見分けられない原因は、産卵以外でもグッピーのお腹が膨らむ事があるからです。

 

そんなケースは主に2つ。

エサの与えすぎで肥えているか、腹水病になっているかです。

 

単にエサの与えすぎでお腹が膨らんでいる場合は、半日~1日程度エサ切りを行うことで判別することができます。

 

腹水病についてはこちらの記事で解説しています。

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産卵が近いグッピーの兆候について

最後に産卵が近いグッピーの兆候について解説します。

産卵の近いメスは個体差こそあれど、ある程度決まった行動を取ります。

その目的は産仔の準備だったり、稚魚が食べられないようにする為の工夫です。

行動のパターンについては下記で詳しく解説していきます。

開けた場所を避け物陰に潜む

隠れるグッピー

産卵は親魚が無防備になる為、自然界では危険を伴う行為です。

また、産まれたばかりの稚魚には遊泳能力がまだありません。

その為、遮蔽のない場所で産んでしまうと、他の魚に食べられるリスクが上がってしまいます。

 

そんな理由から、産卵の近いグッピーはスポンジフィルターの裏や水草の傍など、物陰を好んで居座るようになります。

近づいてきた他のグッピーを追い返す

グッピーは基本的には大人しい魚ですが、いくつかの理由で他のグッピーを突いたり追い回すことがあります。

そのトリガーの1つに産卵があり、自身と稚魚の安全を確保するために、近づいてきた他のグッピーを追い返すよう動作をすることがあります。

ガラス面に鼻先をつけて上下する

産卵が近いグッピーはガラス面に鼻先をつけ、上に行ったり下に行ったりする動作を繰り返します。

健康なグッピーもエサを要求するにガラス面を右往左往しますが、それとは明確に違うい人には目もくれません。

エサを要する場合は人がいる手前のガラス面や水面に集まりますが、産卵による行動の場合は水槽の側面などで上下運動を繰り返します。

その場で静止してヒレを開閉させる

健康なグッピーは基本的に尾びれや背びれ・腹びれはピンと張っています。

しかし、産卵が近くないグッピーヒレを畳んだり伸ばす動作を度々します。

これは人間でいうところの踏ん張る動作に該当すると考えられます。

 

ヒレを常にたたんだままという場合は体調を崩している可能性もありますので、こちらの記事も参考に観察してみてください。

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お尻の先がとんがる

稚魚は総排泄肛と呼ばれる場所を通って産まれてきます。

産卵目前、または産卵中のグッピーは総排肛の先がツンと尖ったように見えることがあります。

この場合は産卵目前か、既に産卵が始まっている可能性が高いです。

 

また、お尻から管のようなものが出ており、時間がたっても治らない場合は脱腸の可能性があります。

自然に治る事もありますし、清潔な環境を保てていれば生命活動に支障はありません。

産卵が近いなと感じたら…

これまでの内容も踏まえて産卵が近いなと感じたら、稚魚を保護する為の準備をしましょう。

 

稚魚を保護する方法は主に2つ。

水槽内を稚魚が生存できる環境にするか、メスを隔離して産卵箱を使うかです。

 

水槽内で産ませる場合は障害物や水草を入れ、稚魚が隠れられるようにしましょう。

おすすめはウォータースプライトとウィローモス

メスを隔離する場合は産卵箱を用意しましょう。

産卵箱には水槽内に設置するタイプと、外側に取り付けるサテライトの2タイプがあります。

どちらでも問題なく機能しますが、拘りがなければフロート型のシンプルで使いやすいタイプをおすすめします。

私のおすすめは水作のフロートボックス

また、産卵箱の中は水が悪くなりやすいので、エサは暫く与えないか少なめに与えるようにしてください。

まとめ

以上、グッピーの産卵について解説させていただきました。

本記事を参考にグッピーの出産タイミングを見極められるようになりましょう。

少しでも本記事を参考にしていただき、稚魚が得られたら嬉しいです。

 

また、グッピーの繁殖についてはこの記事で詳しく解説していますので、より詳しく学びたい方は是非読んでいってください。

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