尾びれが丸まってしまいやすいフルレッドにエッジを出したく、かなり意識して交配を行いましたので結果を纏めます。目標は綺麗な三角尾びれです。
雌は尾びれ上部がしっかりと伸び、エッジが効いている個体を意識して選別し交配しました。
雄もシビアに選び赤みの強い個体をチョイス。
当にピークを越えてしまってる時に撮ったのでボロボロですが、各ヒレも中々の出来栄えでした。
めちゃくちゃ気合を入れて育てたので7センチを超えるフルサイズだったのですが、中々掛からず、子供も10数匹しか採れませんでした。
ちなみにこの赤みが異常に強い雌は卵こそ降りてきているものの、生後1年近くなっても未だに採れません。
それでは上記の雌から採れた仔の表現を纏めます。
パターン1。
エッジは効いているものの末端のラインが甘すぎる。
綺麗な三角にする為には雌のエッジを繋ぐ線(辺の部分)も意識しないといけないのかもしれません。
ですが、家では大抵の雌が尾びれ中部が膨らんでしまう傾向があり、中々難しいのではないかと思います。
エッジのない普通の真ん丸尾びれと言いますか、ファンテール気味の表現であれば上手くつり合いがとれて普段は問題ないのかも?
同系統でエッジを意識しなかったラインの交配ではこうはならなく、あまり気になることはありませんでした。
パターン2。
さっきよりは多少マシな表現です。
これを見るとやはりエッジがなければ自然な弧を描く尾びれになるのではと思います。
同個体です。
エッジが突き出てしまうことが原因でこのような三又に近くなってしまうことが分かります。
パターン3。
ある程度上手くいった例です。
しかし、エッジを意識した腹はどうも尾開きが悪くなってしまう傾向があり、3か月とは言え些か不安を感じます。
今後の課題としては
・辺を綺麗に揃えること
・尾開きの改善
でしょうか。
親はハイドーサルではないものの背びれの大きい系統なので、背びれと尾びれがリンクしている可能性も考慮すべきなのかもしれません。
次に雌の表現を見てください。正直これが一番の問題です。
パターン1。
良くある尾びれの小さいファンテールタイプ。
この系統からこの表現の雌は頻発します。
パターン2。
良くある尾びれ下部に発色が見られないタイプ。
この表現も多発します。
そしてパターン3・・・はありません。
あまりにもバリエーションが狭すぎます。
何故か雌に有象無象の表現しか出なく、親のようにエッジのある個体は出ませんでした。
これには参ってしまいましたが、別ラインからエッジの効いた雌が出てくれたのでクロスさせてまた頑張ってみようと思います。
以上が今回の交配結果です。
系統により表現が違うので私の結果が当てはまるとは限りませんが、何かの参考になれば幸いです。