グッピー専用飼料の平均値を調べてみた
今回はグッピー専用飼料から、栄養価の平均を調べていきます。
この記事で指す栄養価とは、”タンパク質”や”脂肪”など成分表の割合。
平均値を調べておくことで、「この餌はタンパク質の割合が高めだな」など相対的に評価する事が出来るという訳です。
今回はあくまで平均値を調べるだけですので、商品についての解説などは一切しません。
結果だけが気になる方は、最後の部分まで飛んでくださいね。
比較飼料について
本記事では、以下の条件を満たすものを比較として扱います。
・アクアリウムメーカーが作っているもの
・国内で販売されているもの
・グッピー専用を謳っているもの(メダカや熱帯魚汎用餌は禁止)
要は一般的なグッピーフード。
それではさっそく、ここからは製品名と成分割合のまとめが続きます。
テトラ グッピー
・タンパク質47.5%
・脂肪8.0%
・繊維2.0%
・灰分10.5%
・水分6.0%
テトラ ベーシックグッピー
・タンパク質44.0%
・脂肪10.0%
・繊維2.0%
・灰分9.0%
・水分8.0%
テトラ ジャングルグッピー
・タンパク質48.0%
・脂肪11.0%
・繊維2.0%
・灰分11.0%
・水分6.5%
ヒカリ ネオプロスグッピー
・タンパク質48.0%
・脂肪10.0%
・繊維2.0%
・灰分12.0%
・水分10.0%
・りん1.0%
ジェックス グッピー元気
・タンパク質33.0%
・脂肪6.0%
・繊維2.0%
・灰分13.0%
・水分4.0%
キョーリン ひかりクレストグッピー
・タンパク質50.0%
・脂肪8.0%
・繊維2.0%
・灰分18.0%
・水分10.0%
・りん1.0%
ニチドウ メディグッピー
・タンパク質45.0%
・脂肪16.0%
・繊維1.5%
・灰分8.0%
・水分8.0%
VET′SLABO アドバンスフードグッピー
・タンパク質54.0%
・脂肪10.0%
・繊維3.0%
・灰分17.0%
・カルシウム1.8%
・リン1.5%
オクトジャパン ゼニスグッピー
・タンパク質53.0%
・脂肪12.0%
・繊維3.0%
・灰分15.0%
・カルシウム2.0%
・リン1.5%
結果
・タンパク質平均46.9%
・脂肪平均10.1%
・繊維平均2.2%
・灰分平均12.6%
・水分平均7.5%(未記載製品は省略)
・カルシウム平均1.9%(未記載多数)
・リン平均1.3%(未記載多数)
結果は小数点第二位で四捨五入しています。(例:リン1.25%→1.3%)
まとめ
まず私の第一感想としては、「グッピー専用飼料って意外と少なくね?」でした。
グッピーは熱帯魚フードのパッケージに写っている事が多いので、沢山あると思い込んでいただけなのかもしれません。
実際に調べて見ると、グッピー専用フードは10個程度しかありませんでした。
また、グッピー・テトラ用とまとめて書いてある製品も多かったですが、今回は汎用飼料という事で除外しました。
そういった製品は「グッピーのこと考えて作りました!」というよりも、「飼育人口の多いグッピーとテトラ(カラシン系)を対象に書いとけばいいか」というニュアンスを感じたので、グッピー専用飼料とは言えないかなと。
グッピー飼料は脂肪率高め
栄養成分の平均値を見ると、グッピー専用飼料は脂肪が10%以上と高いことが分かります。
グッピーは、毎月産仔したりエネルギーを使う魚なので、これは納得かな。
産仔数を増やしたり、産仔直後のメスを肥えさせる意図がちゃんとあると感じました。
タンパク質割合は想像よりも低かった
タンパク質の平均値は46.9%と想像よりもかなり低め。
最低でも50%くらいはあるのかなと思っていました。
これについてはグッピー専用飼料はフレークタイプが多いことが原因かなと思っています。
あくまで持論ですが、フレークフードって全体的にタンパク質が低い傾向にあるんですよね。
遡って成分割合を見て見ると、フレークタイプのエサは全て50%以下、一番少ないものでは33%しか含まれていません。
この記事では深掘りしませんが、栄養価重視ならやはり顆粒フードの方が良いんだろうなと思っちゃったりします。
その他成分については意外と振れ幅が大きい。
これがどう影響を与えるのかについては今後の記事で考察していこうと思います。
飼料は栄養価のみにあらず
グッピーの餌は、嗜好性や水の汚れにくさ、吸収されやすさや、生菌による付加効果などなど…。
数値だけでは評価できない点が非常に多いです。
実際の使用感などを含めた評価については、今後のインプレ記事で書いていこうと思いますので、続編をお待ちください。
今回はここまで~。ではでは。