選別を終え、そろそろ仔を採っていけるサイズになったので経過をアップします。
写真は良い撮り方を見つけたので撮りなおす予定です。
まずはノーマル個体。
予想通り尾びれは甘いものの、見れないほどではないと思います。
全体的なシルエットは軸にしたい系統と変わらず一安心です。
また、今回はリボンにするのが目的ではありましたが思わぬ副産物もありました。
1つ目は背びれの強化。元からハイドーサルは入っていましたが、別系統のビッグドーサル因子を取り込んだことにより更に大きなものへと進化しました。
ハイドーサルとビッグドーサルは同じ因子ですので、今後詰めていく表現によって決めようと思います。
全体的なクオリティをメインに、余裕があれば背びれを追っかけてもよいかもしれませんね。(水槽に余裕があれば)
2つ目はこの個体では少々分かりにくいので一旦飛ばします。
こちらがリボン個体。
やはり尾びれへの悪影響が目立つのでF2に期待ですね。
♀を差し替えようにもリボンを維持していくには同胎のリボン♀を使うことが絶対条件ですし、♂も使えるような個体が手元にいません。
仮に♂を差し替えてもXはメス側へと移行してしまうので尾びれの改善は期待できません。
となると最初の交配で♀側に移行したXがF2で♂側へと帰ってくるのを待つことになります。
選別は既に終わったので後は厳選作業を頑張ります。
それで2つ目の副産物ですがコブラ模様の割れです。
キング(グラス)コブラでは尾筒部が縦線模様になってしまう系統も少なくありません。
本系統の♂側は元々ヘテロモルファの入らない尾筒上部がどうしても割れることができず苦戦していました。
この通り。尾びれを重視した代わりにボディを妥協した個体ではありますが見ての通りです。
背びれも若干貧弱な印象を受けます。
このまま上手くゆけば良いのですが、実は1つ危惧してことがありましてボディの割れと尾びれの細かさがリンクしているのではないかという考察が私の中でちらちらと浮かんでいます。
現在、我が家で維持しているシルバーブルーレース由来のYフィリグランでは、ボディは非常に細かくなるものの尾びれはレース状になってしまいます。
系統自体は閉じてしまいましたが、掲載魚のX側に使用した系統は尾びれは細かいもののボディの割れは良好でした。
となるとボディと尾びれが多少なりとも呼応している可能性を考えてしまいます・・・
割と最近のアクアライフでも同じことが語られていたような。
単純に♀を変えることである程度改善が効くものかもしれませんし真偽は不明です。
今後の交配で確認していこうと思います。
順調なら次或いは今世代でYを変えて別のボディでもリボンを作ってみる予定です。
それでは。