アイボリーモザイクコブラの表現検証①
今回は以前から取り組んでいたアイボリーモザイクコブラの親と仔の表現を掲載していきます。
今回の交配で確認したかったことは、雌の尾びれ下部が潰れていない親を使った仔の表現です。一腹採って、産仔数も少なかったので網羅します。
親の表現
雄に関しては複数交配に参加していたので祖父の参考写真です。
今は柄も太くなりさらに良くなっています。
こちらは祖母の写真です。この系統は雌の尾びれ下部が潰れる傾向があり仔に遺伝します。特に若雄には強く表現されますが、成長に従い柄が割れてきて、成魚では殆ど気にならなくなります。
こちらは今回の親です。最近撮影したので既にヘロヘロです。
写真で見る通り柄潰れは殆どなく、前の代で一匹だけ分離してきたタイプで、家の系統では雌の表現はかなり固定されているので稀有な表現です。
尾柄のドットも細かく、ドットが大きい本系統ではこれも少数な表現となっています。
仔の表現
ここから仔の表現を載せていきます。数が少ない事もあり雄雌比率は雄に偏っています。撮影時期は5か月です。
雄:1匹目
柄は流れてしまい、柄潰れや名残が少しありますね。ただの太い柄と潰れの見分け方はメラニンの発色が違います。
柄の場合は文字通り黒一色ですが、柄潰れの名残では少し薄い群青色になります。
系統的にも、この時点でもう少し尾の長さが欲しい所です。柄の太さも欲しいところですが、この細かさは雌譲りでしょう。
雄:2匹目
うぅん…かなり良い感じです。
尾先が心もとない感じに見えますが、正直余裕をもって合格点を越えています。
肝心の柄潰れは少しありますね。分からない人はじっくり見てください。
雄:3匹目
1匹目と似た感じですね。こちらは柄潰れがありません。
そうそう、尾の付け根の黄色は勿論ない方が良いのですが、これはコブラの影響でほぼ避けられないことです。
雄:4匹目
話が逸れるのですが、過去に撮った写真を貼るときに柄や形で個体判別をするのですが、柄物って左右で非対称なんですね。写真の個体で初めて気づきました。
柄潰れはありませんが、尾先に近づくほど柄が細かく流れてしまっています。
尾の根元程コブラ遺伝子の影響を受ける為、こうなってしまうのだと思いますが、個人的には合格点です。
雄:5匹目
私の系統では尾柄にポケモンのアンノーンが発生する事は珍しくないのですが、大量に表現されています。
柄潰れはありませんが、それにしても何とも独特な個体です。
雄:6匹目
柄は強烈に流れてしまっていますが、柄潰れはありません。
以上で雌の柄潰れは選別で軽減できることが分かりました。
柄が太くて潰れのない雌が出たら改良したいと思いますが、恐らく興味のない人には気づかれない要素なので、自分の中ではウエイトは小さいです。
雄:7匹目
一匹だけ綺麗な個体が出たのでつい撮りすぎてしまいました。
スマホなら画像はクリックで大きくなると思います。
現在はこの個体だけ手元に残して、あわよくばコンテスト…と思っていますがピークまで持つか微妙なところです。当たり胎には理想の大柄な個体が沢山出ているのでそっちからかな…。
尾柄はそこそこといった所ですが、ここでは触れなかったコブラ模様の明瞭さや尾形がかなり良い感じで、本線の雌と交配したいところです。
雌:1匹目
残念ながら雌は一匹しか得られませんでした。
意外にも大柄な雌で、尾先は難ありですが柄潰れは払拭されています。
親に使いたい所ですが、体が若干折れているのが致命的な悩みどころです。
今回はこんな所で終了です。次回は尾の太さを追いかけた結果をまとめようと思います。それでは。