グッピーコンテスト優勝を目指す男の飼育日記

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海外のモスコー表現①

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今回は2020年にファームからインポートしたモスコーの表現(主に雌)を紹介していきます。モスコーブルー・モスコーグリーンの注文で輸入した個体ですが、注文の度に表現がコロコロと変わり悩まされるばかりでした。

遺伝的な部分には殆ど触れられないと思いますが、記録がてら年初から順に追っていこうと思います。

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まずはモスコーブルー。これは年初に輸入したペアで、若干青味がかった雄にフルブラック調の雌。

某tubeなどで海外のグッピーを見る方は丸型容器に頭部の青いグッピーが群栄しているのを見たことがあるかと思いますがこのタイプでしょう。

国内で流通しているのも殆どがこのタイプかと思います。

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白と黒バックでも撮ってありました。

これ以来モスコーブルーとしての注文は出してないはずなので過去の自分にナイスと言いたいです。

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同じ便で入れたモスコーグリーン。このころはブルーだかグリーンだか良く分からなかったのですが、今見るとグリーンです。

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対応する雌。このタイプの系統は海外で”ダークハルク”というインボイスで呼ばれています。

問屋ルートにもこのインボイスで出回ったことがあるみたいで、画像検索で同タイプの個体を見ることが出来ます。

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お次は春頃。こちらもグリーンで注文を掛けていますが青い感じ。

最初に説明しておくべきでしたが、グリーンの発色は横から光を当てるほどにグリーンに近くなります。

その為、画像検索を掛けるとフラッシュなどで横からライトアップされている写真が多くヒットするかと思います。

 

暗い写真でグリーンに見える画像も多くヒットするかと思いますが、これも室内灯などが横から照射されるためで原理としては同じです。

誤解しがちですが、直下からライトアップした場合は青に近い発色となる個体が殆どです。

 

この辺も文章だけではなく、記事で説明した方が分かりやすいかもしれませんね…。

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対応する雌。雌の表現を見ると分かりますが、表現自体はモスコーグリーンで青が強く出たタイプだと分かります。

グリーンの場合、青×黄色=緑の構図になっている部分は間違いなくありますので、青の強もしくは黄色の弱によって青見の強い個体が出る可能性はあると思います。

注意点としてこのような青味の強い個体と、最上記のモスコーブルーは間違いなく別タイプであるという事です。

イメージとしてはモスコーブルーとして生産されているのは青・黒で構成されていて、モスコーグリーンとして生産されているのは青・黄と考えると分かりやすいかと思います。

色味にバラツキが出るのは固定度によるものなので、生産側するファームに頑張っていただきたい所です。

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そして同便のグリーン個体。これは説明不要ですね。

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対応する雌。先ほどの雌もですが、尾びれにしっかりとした発色があるのはなかなか稀有だと思います。大抵は薄黒い発色の雌が殆どです。

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こちらは黒味が強いタイプ。正直薄い方がグリーンの発色は分かりやすいですが、薄すぎるとあっさり、濃すぎるとベッタリなのでちょうどいい塩梅があります。

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お次は一月後の便。しっかりとしたグリーンです。
こういったモスグリーンが日本人には一番グリーンっぽく見えますね。

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色味的にはこれが標準的です。尾は黒がベースの若干緑、とくに背びれの発色を見るのが分かりやすく我が家での選別基準にしています。

また、この”ダークハルク”タイプはFa因子を保有しているのも特徴です。その為、尾はスペード型になっています。

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お次は夏の便。前回からこの時期までは割と表現が安定していました。

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雌も同じです。書き疲れたので省略します。

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この時期から明らかにタイプが変わりました。

明らかにブルー寄りの個体で、種にしている系統が間違いなく変わったと感じます。

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雌もこんな感じでブルーテールのような表現です。

あまり生産状況が良くなさそうだったので、秋はとりあえず輸入を控えました。

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クリスマスが近づいてきたころの便です。特に改善はなく同様の個体です。ブルーとしては綺麗な個体です。雌のパターンも変わりませんでしたが、一部明らかに別パターンの個体群が届きました。

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うぅんカオスでツッコミどころ満載です。右の雄とか…。

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対応してるっぽい雌はこんな感じです。

正直私には手に負えないので、丸投げという形で〆させていただきます…ではアレなので各タイプから仔を採って確認中。とりあえず仔は採れたので続報はもう少しお待ちくださいませ。

 

読み切り予定でしたが、少し長くなりそうなのでとりあえず2部予定。次回はインドネシア系と今テスターラインの系統を紹介して一旦終了という形にしようと思います。