私史上一番成長の早い系統の紹介です。
品種はレッドテールコブラです。昨日の系統とは別になります。
これは2か月半のオスですね。
写真だと伝わらないのですが、ボディが通常の4か月くらいあります。
リアルであることも加味すると異常な成長速度です。
先に個体の写真だけ載せて、比較写真は後で載せようと思います。
オスはこの二匹だけですね。
早く大きくなったからといってそれに比例して表現が出るというわけでもないようです。
尾びれのサイズ自体は2か月半レベルなので、逆にアンバランスな感じになっています。
ちょっと尾先が不揃いで、少しムラもある感じですかね。
これだけ見ると、昨日あげた系統の方が、赤も濃いしヒレも整っています。
どんなに早く育てても物理的に大きくなるだけで、表現的な成長にはあまり影響しないという事なのでしょうか?
ちなみに親はこちら。
オスもメスも申し分ないとは思います。
果たしてこれから綺麗になってくるのか、面白い成長記録が取れそうです。
お次は同腹メス。
メスに性比が偏ったのでまだまだいますが、大まかな表現別にぱぱっと3連発。
昨日の系統と併せて比較することで、早くもレッドテールの傾向が見えてきましたね。
昨日の記事を踏まえたうえで、メスの写真をよく見てほしいのですが…。(見てない方の為に写真も再アップします)
まず、赤の薄い表現のメスはヒレが全体的に染まりやすいという傾向が見て取れます。
しかし、目視で得られるもう一つの傾向として、ヒレに柄が出てしまいやすいということも確認できますね。
そしてこちら、お互い赤の濃さが抜き出た個体です。
どちらの系統も品種柄で尾びれ下部は染まりにくいですが、赤の濃い個体に比例して影響を受けているように思えました。
この子はその中間的な感じかな?
尾びれが少し白っぽいのであまりよくないのかも。
セオリー的には赤が濃くて染まりが良い個体を選んでいけば、間違いはないと思います。
ちなみにこのような表現がオスにどのような影響を与えるのか、私は分かっていません。
水槽に余裕があったらこれらも子供を採って確認したい所。
古い書籍とか漁ったら載っているのかもしれませんが、攻略本を見ずにやるゲーム、ネタバレを聞かないで読むストーリーが一番面白いですからね。
変に先入観も持ってしまうので、経験重視でいきたいと思います。
次は一腹遅れの個体を紹介します。
月齢は一か月半ちょいくらいですね。
こんな感じ。
コブラの影響なのか、尾に黄色が入っています。
コブラ抜けもいますね。
メスはこんな感じ。
写真だとサイズが伝わらないが悲しいですが、3か月サイズです。
まだ二か月に達していませんが、卵も降りてきているようです。産仔能力もありそうですね。
サイズ感を伝えるために、月齢の近い腹と比較していきたいと思います。
どちらも二か月前の幼魚。
左がブルーグラスで右がフルレッドです。
フルレッドの方は少し成長遅めですが、1か月代のグッピーだとこんなもんだと思います。
なにが面白いかというと、給餌回数や量は変わらないという事です。
比較写真。生まれは2日差なので、月例は殆ど同じです。
2か月足らずでこのサイズ感はヤバい。
ではなんでこんなに成長速度に差があるのかという理由を考察していきたいと思います。
結論:稚魚のサイズが異常に大きい
これが結論です。
稚魚の出産サイズが馬鹿でかいのが理由ですね。
この系統の稚魚は親でも簡単には食べられないくらいのサイズで産まれてきました。
普通稚魚の産後1週間サイズです。
逆に比較に使ったフルレッドは、平均よりも小さいサイズで産まれてきたのでここまで差がついたんですね。
では出産サイズが大きいが良いのかというと決してそうとも言い切れません。
双方にメリット・デメリットがあります。
稚魚が小さい系統はだいたい多産なので、一腹で沢山増えすことが出来ます。
デメリットはその分成長が遅くなることですね。
また、数が少なくて稚魚も小さい場合は、近交弱勢が考えられます。俗にいう血が濃いってやつ。
稚魚が大きい系統は、成長が早いのがメリットです。
従ってフルサイズも大きくなりそうな感じはなんとなくありますが、私は実際そうでもないような気がしています。
また、稚魚の歩留まりも良いはずですが、グッピーの稚魚は基本死なないのでその恩恵はないですね。
デメリットはとにかく産仔数が少ないこと。
実際、この系統も出産数は10匹程度です。
これらのバランスを考えると30~50匹くらい適度な大きさの稚魚を産む系統が一番良いのだと思います。
他に今回異常な速度で成長した理由として、水槽一本で飼育したこともあげられます。
プラケ飼育ではこうはならなかったはずです。
産仔数が少ない分、薄飼いになっていたので、より恩恵を受けられたと思います。
最後の理由は飽和給餌が出来ていたから。
要は常に腹いっぱいだったので、一匹当たりの給餌量が多くなったということです。
普段は食べ残しがでないように給餌しますが、今回のように稚魚10匹だとどうしても多少の食べ残しが出ます。
結果、食べ残しをチマチマ食べる事で結果的に飽和給餌になったのだと思います。
また、アルビノのグッピーって目が悪いせいか底に沈んだエサも割と必死についばんでくれるんですよね。
底に溜まった食べ残しに手を出しやすいアルビノだったことも、拍車をかけたのだと思います。
考察終わり!
ちなみにM水槽で育てるには数が少なかったので、最下段のS水槽に移したところ、低水温で成長速度は鈍りました。
書き忘れましたが、水温も成長速度には重要な要素の一つでしたね。
グッピーは早く育てれば良いというわけでもないので、スタイルに合わせて色々やってみると面白いと思います。
ではでは。