こちらは私がメインに使用しているプラケースです。
使い道は、発送前の隔離や産仔ケース・稚魚飼育などなど…。
最近は足りない場面も増えてきた為、急遽買い足してきました。
既に50個くらい持っていますが、1匹ずつ隔離していると全然足りないんすよ。
ちなみにこちらはセリアの"ロックパックM"という商品で、100円+税で買えます。
数百円もする一般的なプラケースを揃えるよりも遥かに安価というわけですね。
他にも市販プラケと比較したメリットはこんな感じ。
・重ねた時の安定性が高い
・水量が1匹の隔離に絶妙
・落としても割れない
・形がシンプルで洗いやすい
一方デメリットとしては
・ペアリングには不向き
・乳白色で透明度が低い(魚は全然見えます)
こんな感じで、実用性重視のプラケースです。
他にも色々なサイズがあったりしますが、今回の記事とは関係ないので割愛しておきます。
さて、ここからが本題です。
こういった100均プラケは大抵"ポリプロピレン"という素材で作られています。
一般的なプラケースのように透明ではありませんが、ポリプロピレンもプラスチックの一種なので、こちらも真っ当なプラケースと言えますね。
そして、こういったポリプロピレンのケースって、新品は表面がヌルヌルするんですよ。
だからこそ、こうして記事を書く際に「新品はよく洗ってね〜」と書くわけです。
では実際のところ、このヌルヌルは魚に有毒なのでしょうか?
せっかく新品をまとめ買いしたので検証してみることにしました。
まずは新品のプラケに薄く水を入れ、側面と底面を擦り洗いします。
ヌルヌルが落ちたプラケースは、洗剤で洗ったお皿の様に「キュキュッと」しますので、ヌルヌルが落ちたかどうかというのは分かりやすいです。
そし、これが濯ぎ終わった残り水です。
この時点で水は白く濁り、軽く泡立っています。
やはり何かが付着している事は間違い無いでしょう。
そして、この残り水を新品プラケに移し再度洗っていきます。
こうする事で、ヌルヌルの成分はどんどん濃縮されていくはずです。
そして、これが新品のプラケース13個を洗い終えた際の残り水になります。
(洗い終えたプラケースに関しては、念の為水道水で再度洗いました)
ぱっと見では意外にも水の粘度は低く、軽く濁っているだけです。
軽く揺すってみると泡立ちました。
この水量ではグッピーが入れられないので、カルキ抜きした水道水を少し入れて希釈します。
こんな感じ。
さっそくグッピーを入れてみました。
ブルーグラスのブラオです。
12時間経過後の様子。
水は濁っているものの、特別不調などはなさそうですね。
遊泳についても問題なし。
エラパカ等もないので、魚毒性はあまりなさそうです。
この時点で検証結果は出ていますが、もう少しだけ放置してみることにします。
これは24時間後の様子。
なんじゃこりゃ!
雪…いやホコリのようなものが沈澱していました。
ただ、グッピーの方は意外とピンピンしており、やはり魚毒性はない様な感じです。
今回の結果としては、新品プラケのヌルヌルは魚毒性低いと考えて問題ないと思います。
新品のプラケにそのまま水をはったとしても、濃度はこの1/12な訳ですからね。
で、このヌルヌルは一体何なのか調べてみました。
どうやらこのヌルヌルは剥離剤や静電気防止剤などと呼ばれるものが原因のようです。
前者はシリコンを始めとする、成形した際に型から剥がす添加剤。
後者は静電気を抑え、ホコリなどから守る添加剤。
今回のヌルヌルは一体どちらなのか、素人の私には判断できかねる所ではありますが、とりあえず魚には安全ということで安心して使えるのではないかと思います。
ちなみに今回のプラケはサナダ精工株式会社さんが製造されており、他にも100均のプラケをいくつか販売されています。
製造会社さんによっては別の添加剤が使われている可能性もありますので、100均に限らず新品のプラケースを使う際はよく洗ってから使用する様にしましょう。