グッピーブリードに適したグッピー水槽の大きさ
今回はグッピーのブリードに適した水槽の大きさを説明していきます。
始めに、所謂オールガラス水槽についてですが、サイズや水量にキリがないので、今回は割愛させていただきます。
今回検討するのは枠ありのS水槽(30㎝)、M水槽(36㎝)、L水槽(40㎝)、45㎝水槽、60㎝水槽の5つです。
グッピーのブリードにはM水槽がベスト!
我が家のメインはGEXさんのマリーナM
結論から言うと、大半のユーザーにとってグッピーのブリードには36㎝のM水槽がベストな選択肢になります。
何故かというと、全てのバランスが絶妙だから。
詳しく説明していきます。
1.選別段階までに1腹を育てきることが出来る
グッピーは1回の産仔で大抵30~50匹程産仔しますよね。
その後、色彩がハッキリして選別できる若魚になるまで2~3か月は育てる必要があります。M水槽であれば、過密による弊害を出さずにこのサイズまでは育てることが可能です。
30㎝のS水槽の場合、産仔数が多いと選別前までに破綻してしまい、結果的に過密すぎて成長速度が落ちる可能性があります。
ちなみにS水槽は12リットル、M水槽は18リットルと1.5倍もの差があり、収容数に関しては雲泥の差があります。
2.水槽本数を稼げる
まず、グッピーのブリードには種親や選別魚を収容するだけの本数が絶対に必要です。つまり、大きい水槽を少量置くよりも、小型水槽を数多く並べた方がブリードには適しています。
そこで最低限の収容能力は維持しつつ、可能な限り小さいサイズがM水槽になるというわけです。
120㎝のメタルラックにピッタリ5本並べることが出来ます。
3.取り回しが良い
グッピーの水槽は丸洗いや並び替えなどでたびたび持ちあげる場面が出てきます。
水を入れたまま持ち運ぶことが出来るのがM水槽の良いところで、L水槽との差別点にもなっています。
4.少数飼育にも適している
例えば種親を3ペア収容する場合など、少数飼育が必要な場面でもM水槽であればスペースを過剰に持て余さず飼育することが出来ます。
これ以上大きい水槽ですと明らかなオーバースペックになりがちです。
ここまでの意見を纏めると、M水槽は何でも可能な万能選手と言う事です。
種親最終選考前の5ペア程度の飼育に最適
他の水槽サイズを考察する
次に私が他の水槽サイズに対して考えている事を纏めていきます。
M水槽がベストというのはあくまで私の意見なので、各々の飼育論に基づいてメイン水槽を選択されると良いかと思います。
60㎝水槽は基本的に不要
グッピーのブリードに60㎝水槽は余程の規模でもない限り不要だと考えられます。
種親だけ別水槽に移すなどすればブリード自体は可能ですが、設置にスペースが必要なので水槽数を確保する事があまりにも困難です。
業者さんなど一部の方以外にはわざわざ使うメリットはないでしょう。
本来、違う種類や月齢の違うグッピーを60㎝水槽水槽に纏めるのはかなりナンセンスな飼い方になってしまいますが、選別外の魚などを纏めるコミュニティタンクとして1本用意しておくのは良いかもしれません。
45㎝水槽は大規模なブリード向け
45㎝水槽はグッピーの一腹分(30匹~)を成魚まで満足に育成できる容量があり、種親選別段階まで余裕をもって育成することが出来ます。
ギリギリ縦置きでの管理も可能なので、実用性については問題ありません。
しかし、60㎝水槽と同じで本数を稼ぐのには向いておらず、限られたスペースでブリードする人にはおすすめは出来ません。
大規模なブリーダーさんの育成水槽としての運用がメインになってくると思います。
L水槽は器用貧乏?
L水槽は一腹全てをフルサイズまで育てきるには微妙なサイズで、かといって少数飼育には持て余してしまうなんとも言えないサイズ。
フィルターも小型スポンジフィルターでは小さすぎるので大きめの物が必要です。
我が家ではコミュニティタンクとして使用していましたが、現在ではお蔵入りとなりました。
S水槽は小規模なブリード向け
S水槽は種親などやスタートアップなどの少数飼育に適しており、サイズを活かして水槽本数を稼ぐことが出来ます。
その為、飼育スペースが限られた小規模ブリードやビギナーの方には特におすすめです。
スペースが小さい人には奥の手スリム水槽もあり