ゴールドブラックレース@表現の検証
今回はゴールドブラックレースの雌表現と仔の傾向をまとめます。
レース系ということで雌の表現パターンは多くないので読み切り予定です。
若干記憶も飛びかけているので、想起しつついきましょ~。
パターン①
まずは発色の薄い、比較的透明に近いパターンの雌です。
基本的に成長してくると少なからず黒い発色は表現されてきますが、若魚時は殆ど透明に見える個体もいます。
仔の表現
伝えたい部分は尾びれの下地です。透明感のあるあっさりとした表現になりました。
この品種の尾柄は白く下地はパープル調ですが、どうにも尾柄が入ると下地が薄くなり、透明に寄ってしまうようです。
その結果、透明な雌の仔では成長してくると白(と黄色い)が強調される表現となりました。
また、この品種は打率が低いのですが、この表現からはハズレが多く出てきました。しかし、一腹しか採っていないので相関があるとは言い切れません。
私の勘では関連性はないと思っています。と言いますのも、コブラ模様が綺麗に入るには別の要素が必要不可欠であると思っているからです。
ハズレ個体では具体的にはボディ下部にコブラ模様が表現されず、上下部分に横向きに2本だけ入ります。メタルブラックレースでもこのような個体は非常に多く出てきますので若魚時に真っ先に選別対象にしています。
成長すれば良くなるのでは?という意見もあるかと思いますが、画像のように成長してもコブラ模様は殆ど表現されませんでした。
また、黒い発色の薄さはコブラ模様の入りやすさには関係ない結果となりました。
アタリ個体も一匹だけ出ました。若魚時にコブラ模様がこれくらい入っていると綺麗な個体に仕上がります。
またハズレ個体とは明らかに違う部分があります。ヒントはボディ下部の部分が濃い事で、濃いからコブラ模様が入りやすい…と言う訳ではないのですが、間違いなく副次的な作用で濃くなっていると思います。
殆ど答えを言っているようなものですが、まだ確信がないので敢えて濁しておきます。
パターン②
比較的メラニンの濃い表現。
ギャラリーの方でも説明した通り、フルブラック系のベタ塗り黒ではないので発色には強弱があります。その為、中間の表現もいて、1か0かという話ではありません。
1か0というのは要は遺伝形質の場合で、このように1から100みたいな場合は選別で好みに近づけていく要素であると言えます。
尾びれが黒い雌では前項の透明部分に作用するようで、透明部分を黒い発色に補正させると感じました。特に尾びれの縁部分と外側ではその影響が強くなるようです。
また、背びれ部分ではより強い影響を示しました。
仔の表現
ハズレ個体に関しては同様の表現です。尾にピントが入っていないので見づらいですが、部分的に黒く表現されていることが分かります。
この腹ではアタリ個体は3匹出てきました。
先ほども言った通り、コブラ模様が綺麗に入るかは別要素によるものと思っていますので、関係はないのかなと。今の所は視覚的な判断はできません。
これは他のシルバーボディでも一緒で…って誤爆しちゃいました。今の所は私の考えの範疇なので成否は保証しかねますが、品種の特徴としても必須条件だと思っています。
パターン3
雌が表現する要素として黄色の発色は欠かせません。ただ、透明⇔黒は対立的な関係となっており、黄色の発色はベクトルが違います。
こちらは単純に尾の根元から黄色い発色に関係してくると思います。また、視覚的な意味で透明に近い個体の方が確認しやすいです。
白い尾柄部分を黄色に補正する形で作用しているようです。
若魚雌の比較
若魚時の雌を比較してみます。左が透明で右が黒、真ん中が中間表現となっています。
このサイズでも選別は可能なので、早めに選別したい所ですね。
個人的には黒と白でメリハリをつけたいので、黒タイプの雌で選別を行っています。
今回はここまでー!次回に続きます。