全4回が予定だった本検証シリーズ。
重い腰を上げて最後の検証記録をまとめていきます。
親メス
最後の検証となる親個体はこちら。
前世代では本命としていた個体ですね。
今冷静に見返してみると少し気になる部分はありますが、ヒレの形や体格に関しては綺麗に整った個体だなと思います。
前置きは短めに、さっそく子供たち達を載せていきます。
オス
始めに謝っておきますが、オスに関しては殆どの個体を撮影することが出来ませんでした。
撮影をサボっていたにも拘わらず、ショップ等で販売していたからですね…。
その為、オスの写真はひとまとめにして載せておきます。
まず表現に関してはかなりまとまりが良く、露骨な選外がほとんど出ませんでした。
柄物なので多少乱れる個体はいたりしましたが、まぁまぁそれなりかなと。
この腹が良いと感じた点は尾形ですね。
メスの尾形を明確に引き継いでおり、ブルーグラスにしてはエッジも良く出ている個体だと感じます。
これとは別系統のブルーグラスでエッジを出そうとした際は尾開きが非常に悪くなってしまったのですが、この腹は尾開きも悪くはないですね。
逆に悪いと感じた点は尾の付け根付近の柄流れですね。
親のドットが荒い表現だったので、それが裏目に出ちゃった感じかなぁ…。
この尾形を保ちつつ、ドットが更に細かい表現のメスが良いかも。
グラスコブラのように、尾の墨色が強いほど良いメスだとは限らないようです。
最近は別系統でレッドグラスオス×ブラオメスという交配を多用してみたのですが、そちらの交配で量産したRrメスを見て、表現の幅広さに辟易してしまい、余計に分からなくなってきた部分も多いです。
「この表現もRrなの!?今までRRだと思って即選外にしてましたわ…。」みたいな。
タイ系ブルーグラスのような、維持が容易い系統が恋しくなってきます^^;
お次はメス!
メス1
親メスと表現が瓜二つの個体です。
似た表現の個体は数匹発生したので、この1匹だけで省略したいと思います。
メス2
こちらも表現は似ていますが少しだけ墨の強い個体。
メス3
3匹目。
ここまでで分かるように、オスと同じでメスの表現もかなりまとまりました。
この現象が進行してくると、良くも悪くも累代で表現が安定するようになります。
表現が100点で安定するなら良いのですが、悪い点も固定されてしまうので、基本的にここまでガチガチに固めていくのはおすすめできないですね。
今回の場合は尾の荒さや流れが気になりますので、そういった点を改善する事がより難しくなってしまいます。
後は単純に近交弱勢が進行しやすい点もデメリットと言えるでしょう。
要は固め過ぎずに多少ばらつく程度が望ましいと思っています。
その為には…と続けたい所ですが記事の趣旨から逸れるので今回は省略。
メス4
これはドットが過疎なタイプのメスですね。
かといってドットが細かいわけではないですし尾形もイマイチなので、個人的にはあまり魅力を感じないかな。
まとめ
最後にこの交配で感じた結論をまとめます。
結果
- 尾形は引き継がれてグッド
- 柄が少し荒い
- 全体的に粒ぞろい
まず個人的な結論としては親メスが言うほど良くなかったのかなと。
前世代ではとても魅力的に見えたんですけどね…やはり実際に採ってみないと良し悪しは分からないものです。
そもそも良し悪しが分かるならこうやって検証する必要はないわけですからね。
オスの出来に関してはそこそこかなと感じられましたが、メスに関しては今回の検証結果も相まってイマイチ良いと感じられませんでした。
メスの表現に関しては第3回で検証した”メスから産まれたメス”の方が今の私には良く見えます。
検証記事なのでなかなか結論をまとめることが難しいのですが、所感としてはこんな感じかな。
最後にここまで検証した全4回のまとめ記事を書くか迷うところですが、まだまだ検証途中の域を出ないのでいらないかな。
私から確実に言える事は1つだけ…。
グッピーって難しいね('ω')