グッピーコンテスト優勝を目指す男の飼育日記

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ラズリーブルーグラスの作出②

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前回の記事ではラズリーレッドグラスを紹介しました。

 

本記事ではラズリーブルーテールとブルーグラスメスとのF1で得られたラズリーブルーグラスを用いて、グラスで固定するための交配を組んでいきます。

 

これまでの記事を踏襲しているので細かい説明は省きますが、現在のF1オスはYラズリーXグラス、メスはXブルーテールXグラスという構成になっています。

 

このままF2を採るとオスは50%でそれぞれラズリーブルーテールとラズリーグラスが産まれてしまいますし、メスの固定が出来ません。

 

そこで品種として固定するために、XグラスXグラスを再交配。

つまり、F1オスとブルーグラスのメスを交配する事で、100%ラズリーグラスで固定するという流れになっております。

 

ではさっそく。

こちらが得られたラズリーブルーグラスです。

そこそこ数が多いので、交配に用いる個体だけピックアップしていきます。

選外や非ラズリー個体については、次回の記事で補完しますので、今回は一旦スルーします。

 

組んだ交配水槽別にオスメス紹介していきますので、少し読みにくいかもしれませんがご了承ください。

1本目

1匹目

得られたラズリーブルーグラスの中で一番良いなと思った個体です。

柄が綺麗に入るか心配でしたが、流れる事もなく密に散ってくれました。

現在3か月になりますので、大きくなれば更に見ごたえもしてくると思います。

 

ラズリーレッドグラスの記事では、ヘテロモルファが途切れたのはラズリー関係ないと書きましたが、ラズリーブルーグラスの場合はもろに影響を受けてますね。

Rrのラズリーでは全身にブルーが入りますので、これは仕方のないことかもしれません。

尾びれに黄色が入るのも想定内で、これくらいなら気になりません。

唯一気になるのは背びれのドットが弱い事ですが、一発目にしては上等だと思います。

この子は上振れ表現になりますので、選外にはやはり黄色の強い個体が出てしまっています。

この辺は選別で安定させていけたら良いですね。

交配メス

こちらのメスは親メスです。

種親として申し分ない個体に育ってくれました。

 

この子からは2腹採りましたが、その後はプラケで単独管理していました。

その後の産仔はなし、つまりラズリーブルーテールの種が枯れたのだと思います。

せっかくなので、No1のオスと親メスで戻し交配をすることにしました。

こういったメスの良さが保証されている時は、1対1で交配するとピンで良い個体が得られるので良いと思います。

これで採れたら文句ないですが、メスが歳なので採れる可能性は6割7割くらいかなぁ。

交配には20キューブ水槽を用いています。

水量が8Lもないので交配や稚魚飼育くらいにしか使えませんが、微妙なスペースを埋めるには中々良いサイズ感です。

あと、規格水槽よりもめちゃくちゃ安い。

1対1の交配をする場合、水槽の数が足りない人はプラケースでも充分です。
プラケースは軒並み値上げしてしまっていますが、今のオススメを強いて挙げるならインセクトランドの”いきものたちの楽園 小”になりますね。
 
1~2リットルのプラケでも交配はできますが、毎日水換えしないとトラブりやすいです。
水量は3~5リットルあると水質維持もしやすくオススメかな。

2本目

2匹目

 

2匹目のオスはこんな感じ。
ドットが繋がり気味ですが、全体的に高い水準の個体です。

3匹目

3匹目のオスも中々良いと思いましたが、特にラズリーの光沢が抜きん出ています。
ちなみに写真が2パターンあるのは、ボディに光が当たらない場合と当たる場合で撮影環境を変えながら撮り分けています。

 

個人的な好みではこの子が一番好きかもしれない。
ヘテロモルファを犠牲にしてでもラズリー発色を強めた方が、個人的には好みかなぁ。

前回のラズリーレッドグラスと比較してみると、ブルーにした時の方がラズリーの染まる面積が多く、よりボディの光沢感が出ていることが分かると思います。

交配メス

2,3匹目のオスと掛けるメスはこちら。

ベースとなったグラスと同じ系統ですね。

 

同系統のブルーグラスは現在3腹育てているのですが、打率で言うとそれぞれハズレ、普通、アタリとなりました。

 

本当は打率の良い腹のメスを使いたいのですが、まだ小っちゃすぎて使えない。

仕方ないので、そこそこ腹の中から、大外れはしなさそうなメスを2匹選出しました。

左から順にそれぞれレッド(RR)とブルー(Rr)だと思います。

 

見ての通り掛かってしまっているので、最初の産仔はスルーして2発目から採っていきたいと思います。

3本目

4匹目

まだ使えそうなオスがいたので、別系統のグラスを掛けて別ラインを作ります。

4匹目はこんな感じ。ヘテロモルファが黄色くなって個性的なボディですね。

 

ちょっとドットが怪しくなってきましたが、別系統のグラスを差し替えることになるので、大きな問題にはならないでしょう。

5匹目

5匹目。

個人的にはこれが交配に使える限界ラインです。

尾びれがこれより大きいオスは他にもたくさんいますが、黄色の発色が強すぎてね…。

如何に尾の黄色を抑えられるかが今後のポイントになってきそうなので、そこだけは妥協したくありません。

交配メス

交配相手はこちら。

前回記事のブラオメスと同じ系統で、左のメスはリボンになります。

こちらの組み合わせでもリボン化を狙うつもりです。

 

写真だと大きく見えますが、実際のサイズ的にはまだまだ初産前なので、採れるまでは暫く時間がかかると思います。

そこで、フルサイズの種親をダメもとで2匹混泳させておくことにしました。

オスはまだまだ若魚なので、これくらいの比率でも全く問題はないと思います。

オスはデカいメスばかり追ってしまうことが多いので、小さい方のメスが掛からなかったらこちらの種親は抜いてしまう予定です。

 

今回は以上の3本を交配水槽として組んでみました。

次回は箸休めという事で、F1メスと選外オス、ラズリー抜けについて軽く書いていく予定です。

 

書きたいブリード記録が多いわりに、私の撮影とライティングが遅いので、後がだいぶ詰まってしまっています。

毎日コツコツと進めていきます。