グッピーコンテスト優勝を目指す男の飼育日記

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【グッピー飼料のスタンダード】ひかりクレストグッピーのインプレ!

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飼料インプレシリーズの第一弾!

今回はグッピーフードの王道でもあり、ロングセラー商品の1つ。

”ひかりクレストグッピー”のインプレをしていきたいと思います。

 

私はブログやイベント出店・ショップ運営をしている事もあり「グッピーの餌はどれが良いですか?」という質問を良くいただきます。

 

勿論、飼育スタイルによって最適な飼料は変わってくるのですが、だいたい私は”ひかりクレストグッピー”をおすすめしています。

何故なら、一番汎用性の高い飼料であるから。

 

その理由や実際の使用感等について本記事でまとめていきますので、是非参考にしていっていただければと思います。

パッケージと中身をチェック!

パッケージはこんな感じ。メジャー飼料なのでご存じの方も多いと思います。

グッピーと名のつく飼料ですが、超小型魚~小型魚の汎用飼料という扱いのようです。

私が購入したのは10gの小分けタイプですが、かなり割高なのでこちらの70gタイプがおすすめです。

栄養価がベストバランス

栄養価は「タンパク質50%、脂質8%、粗繊維2%、水分10%、灰分18%、りん1%」となっています。

グッピー専用飼料の平均値と比べて灰分は高めですが、あまり癖のない配分です。

www.guppy-journal.com

個人的に注目したいのは脂質で、8%というのが中々絶妙なんですよね。

若魚の育成には十分かつ、成~老魚にも使いやすい範疇です。

ニンニク粉末と植物性原料が嬉しい

原材料を見て特筆すべき点は、ガーリックと海藻粉末が含まれている事。

グッピーを本格的にブリードをしている方は、ニンニク粉末やそれらを原料とする水産用サプリメントを使っている方もいると思います。

 

ニンニク粉末は実際それくらい嗜好性に影響を与えますし、プレーンの状態で含まれているのはライトユーザーに大きな恩恵を与えてくれるでしょう。

 

海藻粉末が入っているおかげで健康面の維持にも良い効果が期待できます。

植物性原料の入っていないエサってかなり多いですし、栄養価の高いエサだけあげれば良いわけでもないですからね。

 

私はグッピーの健康面を考えて水産飼料にクロレラスピルリナ粉末を混ぜて使っていますが、趣味に対してそこまで求めるのは中々厳しいと思うんですよ。

 

そんな面倒なことをしなくとも栄養面を完結できる点が、”ひかりクレストグッピー”を高評価している理由の1つです。

飼料のファーストインプレッション

中身を取り出してみるとこんな感じ。

まず特徴として挙げられるのは匂いが控えめという事でしょうか。

 

形容しがたい匂いですが、如何にも「熱帯魚のエサだ!」って感じのマイルドな匂いですね。

それでも匂い自体はだいぶ弱い方なので、敏感な方でも気になることはないでしょう。

顆粒サイズは細かめ

”ひかりクレストグッピー”は顆粒タイプに位置する飼料です。

グッピー用としては粒が小さめで、これならグッピーの幼魚やネオンテトラなどの超小型魚にも与えられます。

 

ブリード目的の顆粒飼料と比べると、粒は硬めですね。

この丁度良い硬さが”ひかりクレストグッピー”の特徴で、他の顆粒系フードよりも高い汎用性を生み出す要因となっています。

実際に給餌してみた

前置きが少し長くなってしまいましたが、ここからは実際に給餌!

サイズの異なるグッピーに様々な与え方をしながら、評価していきたいと思います。

若魚への使用感

まずは育成中のRREAギャラクシーレッドテールに給餌してみます。

月齢3か月の若魚で一番育ち盛りのサイズですね。

これまでブラインと粉末餌しかあげてなかったので、この子達は顆粒タイプのエサは初めて。

しかし、初見とは思えない程ガッツいてくれました。

匂いに反して嗜好性は高そうですが、若魚はお腹いっぱい食べてなんぼなのでまだ判断するには早計です。

次は少し多めに与えてみました。

粒が硬めという事で、比重も高めなのか少し沈みやすい感じを受けますね。

 

グッピーは浮いているものやフォール中のエサには好反応ですが、嗜好性の低いエサでは完全に沈んでしまうと見向きもしない事があります。

 

しかし、若魚への給餌では沈下しても盛んに口を使ってくれました。

無事完食です。

更にドバあげしてみた結果

先の与え方では少し弱いと思ったので、お次はメタルブラックリボンの育成水槽に”ドバ上げ”してみます。

スプーン一杯分をドカッと!

(食べ残すと水質悪化するのでドバあげは真似しないでください。)

直ぐには食べきれず、大半が沈下してしまいました。

ここから完食する事は出来るのでしょうか?

表層のエサがなくなると、続々と集まってきます。

他水槽でも検証しながら5~10分くらい経過したでしょうか。

目を移すと完食されていました。

軽くお腹が膨れて腹8分目といったところ。

これは想像以上のポテンシャルですね…!

成魚への使用感

お次は成魚の種親ブルーグラスに与えて見ます。

グッピーは歳とってくると特にオスの代謝が落ちるので、これも嗜好性チェックの一環です。

完食!

見てる感じだとドバドバ与えるまでは厳しそうですが、普通にポロポロ与える分にはしっかり食べてくれますね。

植物性原料も含まれているので、フルサイズのグッピーに対しても問題なく使えると思います。

幼魚に与えてみた

最後は成魚1か月弱の幼魚に与えてみます。

”ひかりクレストグッピー”は粒が小さいので幼魚にも与えられる点がグッドですね。

粒が硬めなのでこのサイズでも吐き出さずに飲み込めるか確認しながら給餌していきます。

とりあえず少量を1回与えます。

この子達はまだ人工飼料を与えずにブラインシュリンプオンリーでしたが、直ぐに完食してくれました。

 

グッピーに対しての馴染みが非常に良く、初見の子達でも渋らずに食らいついています!

おかわり2杯目。

若魚の検証では一気に与えてしまいましたが、本来はこうして少しずつ食わせていくのがベストです。

ちまちま与えて7杯完食。

人工飼料のみで腹パンまで与えることができました。

ここまで盛んに食べてくれるならブラインシュリンプを卒業して、”ひかりクレストグッピー”のみでも成魚までいけますね!

 

やはり良いな…ひかりクレストグッピー

「おすすめ飼料の1つと推薦して間違いない」と再確認することが出来ました!

ひかりクレストグッピーの評価

最後にひかりクレストグッピーの評価を軽くまとめておきたいと思います。

コスパ:★★★☆☆

今回私が使ったのは割高な10gの小分けタイプですが、70gのタイプもあります。

70gタイプは現在のAmazon価格で700円弱なので、g単価は約10円。

 

コスパに関しては特別良くも悪くもなくザ・普通って感じですね。

水槽数が余程多くなければ、汎用性を活かしたメイン飼料としての適性も高いです。

割高になりますが、ちょろっと試してみたい方は10gタイプから試してみるのも良いでしょう。

嗜好性:★★★★☆

匂いは弱めですが、意外と嗜好性は高め。

フレークフードよりも圧倒的に食いつきが良いですし、他の顆粒系フードに劣る感じもしませんでした。

栄養価:★★★☆☆

グッピー用として見ると栄養価は平均的。

ヘルシーでもなく、ハイカロリーでもないので月齢を選ばない汎用性がありますね。

エサをローテションせずに1種類のみで育てていくには最適だと思います。

水の汚れにくさ:★★★☆☆

顆粒タイプのエサは水を汚しがちですが、”ひかりクレストグッピー”はそこまで水を汚しません。

恐らく粒が硬い事がプラスに働いており、顆粒フードの大量給餌後にありがちな水の濁りが出ませんでした。

 

フレーク系フードには及ばないものの、水質維持の点でも優秀な部類です。

鑑賞メインの水槽でも使いやすいと思います。

 

綺麗な水槽で鑑賞したいし、育成も手を抜きたくないという両取りスタイルに1番向いているかもしれません。

沈みにくさ:★★☆☆☆

嗜好性が高いのでカバー力はありますが、沈みやすい部類なので与え方には注意が必要です。

どんなエサでも食べ残すと水質を大きく悪化させますので、数回に分けて与えるのがベター。

汎用性:★★★★☆

顆粒タイプとしては小さめ。

流石に稚魚は食べられませんが、幼魚から成魚までサイズを選ばずに与えることが出来ます。

粒の柔らかさ:★★☆☆☆

粒の感触は気持ち固め。

稚魚にすり潰してあげるような使い方には不向きなので、人工飼料オンリーで育てるには稚魚用のエサが必要です。

まとめ

総括すると”ひかりクレストグッピー”は汎用性に長けたオールラウンダー。

尖った点がなく使用感もマイルドなので、どんな飼育環境下でもグッピーを健康に大きく育てられる飼料だと思います。

 

「どのエサが良いか分かんない!」という方には、まず使って欲しい製品。

「現在使っているエサが水を汚しすぎる」「フレークフードを使っているけど今よりも育成面に重きを置きたい」という方にも推奨できますので、是非試してみてください。