【泡が出ない】スポンジフィルターが目詰まりした時の治し方
皆さんスポンジフィルター使ってますか?
小型水槽を多く使うグッピーブリードとスポンジフィルターは相性が良く、切っても切れない関係です。
私の維持する100本近い水槽も、全てスポンジフィルターで濾過を行っています。
そんなスポンジフィルターですが、数年も使っていると徐々にエアーが出にくくなり、最終的には殆どエアーが出なくなってしまいます。
他にもキスゴムの劣化などがありますので、スポンジフィルターは消耗品と割り切っている人も少なくないのではと思います。
しかし、エアーが出なくなる症状は簡単に治すことが出来ますので、それだけで捨ててしまうのは大変勿体ないです。
今回はスポンジフィルターからエアーが出なくなった時の治し方を紹介します。
治せるスポンジフィルターの種類
これから紹介する方法で治せるのは、キスゴムでガラス面に取り付けるタイプのスポンジフィルターです。
投げ込みフィルターや、エアストーンからエアーを出すタイプとは異なりますのでご注意ください。
本記事で治せるスポンジフィルターの具体的な商品名や型番については以下で説明します。
・テトラブリラントフィルターシリーズ
スポンジフィルターの王道、ブリラントフィルター。
作りが精巧で愛用ユーザーも多く、スポンジフィルターの一歩目としてオススメできる商品です。
本記事ではこちらのスポンジフィルターであれば治すことが出来ます。
同じくテトラさんのブリラントフィルター。
小型で目が細かく、稚魚や小型水槽にオススメの商品ですね。
こちらも構造自体は同じなので、治すことが出来ます。
テトラさんであれば、シングルスポンジなどの派生商品も修理可能です!
・xy-2822、2831など(中国製スポンジフィルター)
私が愛用する、中国製の格安スポンジフィルター。
所謂パクリってやつですね^^;
多少作りが荒い部分もありますが、コスパが良いのでこちらも人気のスポンジフィルターです。
作り自体はテトラさんと同じですので、こちらも治すことが出来ます。
目詰まりの原因と確認方法
前置きはこれくらいにして、まずはどのような原因で目詰まりを起こしているのか、簡単に確認していきましょう!
確認方法は簡単なので、記事を読み進めながら試してみてください。
1.スポンジの目詰まり
まずはスポンジを外します。
目詰まりの原因がスポンジの目詰まりによるものであれば、これでエアーが出るようになります。
ただし、よっぽど放置しない限りスポンジは目詰まりしませんので、基本的には他の部分に原因があると考えてよいでしょう。
もしスポンジが目詰まりしていたら、スポンジを揉み洗いしてください。
2.エアーが吐出されていない
スポンジを外してもエアーが出ない場合、次に考えられるのはエアーポンプの故障です。
特にブロワーを用いてエアー用の配管を組んでいる場合、どこかでエアー漏れしていたり、経年劣化で吐出量が弱くなることがあります。
こちらの確認方法として、スポンジフィルターに繋いでいるエアーホースを外してみましょう。
吐出量が正常なら、エアーホースからエアーが出てくるはずです。
また、エアーホースが折れてエアーを妨げている場合もありますので、念のため確認してみてください。
3.フィルター本体の目詰まり
上記を試してもダメだった場合は、フィルター本体が目詰まりしています。
具体的な個所はエアーを繋ぐ部分か、内部の吐出部分ですね。
長く愛用していると、大抵はこの部分に汚れが溜まってエアーが出にくくなります。
エアーが出なくなったスポンジフィルターの治し方
フィルター本体の目詰まりが確認出来たら、さっそく治していきましょう。
そんな大層な作業ではありませんので、誰でも治せると思います。
1.吐出口を塞いでエアーの圧をかける
エアーが出にくいけど完全には止まっていない場合、まずはエアーの圧を用いて汚れの除去を試します。
スポンジを付けた状態で、スポンジフィルターの吐出口を塞いでみましょう。
この際にエアーの吐出量が調整できれば、MAXにします。
スポンジからエアーが出たら、塞いでいた指を外してみましょう。
うまくいけば「ゴポッ」という音と同時に汚れが取れるはずです。
茶色のスライムのような汚れが出てきたら、網などで取り除いてください。
初めから吐出口に網を構えて置くのが良いですね。
余程のヘビーユーザーでなければ、大抵はこれで治ります。
これでも改善しないという方は、次に進んでください。
また、エアーの圧で治す方法はあくまで応急処置であり完全ではありませんので、2以降を試すことをオススメします。
2.試験管ブラシを使って掃除する
随分とアナログな方法ですが、結局のところ汚れは掃除するに限ります。
掃除には試験管(パイプ)ブラシを使いましょう。
掃除箇所が2つありますので、必ず大小あるものを用意してください。
色々なサイズがセットになっている製品が一番手っ取り早いですね。
持っておけばスポンジフィルターの掃除に限らず、何かと役に立つ場面が多いです。
そして一番重要なパイプ内の吐出部を太いブラシで掃除します。
3.高濃度ハイターに浸ける
エアーが出なくなる原因は汚れの蓄積、そして大半はスライム状の汚れなので簡単に除去することが出来ます。
ここまでして治らない場合は完全に詰まっているか、分厚いコケなどで塞がれているか…。
スポンジフィルターを100個以上使っている私ですら、ここまでして治せなかった経験がないので、余程のベテランか長期放置ですね?
しかし、ご安心ください。
落ちない汚れへの最終手段が残っています。
それは困ったときのハイター漬け。
どんなに強固なコケや汚れも溶かしてしまえば、一網打尽です。
というわけで、まずは界面活性剤の入っていないハイターを用意しましょう。
界面活性剤が入っていると残留して魚に危険ですので、絶対に成分表示を見てくださいね。
私が使っているのはこちらの衣料用5キロタンク。
界面活性剤が含まれていません。
また、ハイターの主成分である塩素も魚に有毒です。
洗い残しがあると普通に死にますので、使った器具は良く洗浄してくださいね。
心配な方は、バケツに水道水を溜めてカルキ抜きを規定量以上投入。
洗浄した器具を沈めてください。
ハイターも塩素である以上はカルキ抜きで無毒化できます。
もし塩素が残っていてもこれで大丈夫。
ハイター使用についてはこちらの記事も参照ください
まとめ
今回はスポンジフィルターでエアーが出なくなった時の治療法を紹介しました。
スポンジフィルターは正しく使えば5年、10年と長期利用も出来ますので、定期的に掃除を行って長く付き合っていきたいですね。