前回のあらすじ
RREAプラチナアクアマリンネオンタキシードの作出⑥仔採り
前回から少し時間が経ってしまいました。
今回は各腹を最終選別しペアリングを行っていきます。少し画像多めです。
引っ張りすぎてピークを越えてしまいましたが、表現をしっかり確認できたので親の選択がしっかりできました。
これまでは全部で4腹採った中の2腹を残してきたので、ここでは仮にノーマル腹とリボン腹とします。
ノーマル腹:オス
ノーマル腹はブルーが淡い傾向がありましたが、それ以上に老成で尾に黄色が出てくる個体がいました。また、尾びれの持ちやピークの仕上がり。
その選定を出来ただけでもピークまで育てる意味はあったと思います。
ピーク過ぎまで育てたのは些か放置しすぎてしまいましたが…選外になるような基準の個体は後に回そうと思います。
何故かネオンタキシードは胸鰭が染まりやすい傾向があると思います。
外国産の量産ネオンタキシードなんかはほぼ全てホワイトウイング表現だったり。
プラチナ発色です。
ノーマル腹:メス
レースコブラも欲しい為、同胎で良さげな雌からも採っていきます。
RR雌で一番尾形が良い個体をチョイス。
今まで見てきたネオンタキシードの系統ではRRとRrの雌では前者の方が明らかに尾が伸びました。
こちらはRrの個体です。フルサイズまで育てることで雌の差はより顕著になっています。
こういったロケット体型は何故かレッドテール系に多いような気がしますが…っていよいよオタクっぽくなってきました。
雌の基本的なパターンはレッドかブルーか、ドットが出たがるか(レッド、ブルーでも影響を受けます)、黄色が出たがるか(レッド、ブルーでも影響を受けます)なので、冷静に分類すればバリエーションは多くありません。
ドットはレースではなく、レッドテール側の影響だと思っています。
やたらとエッジが出たがるのは何故でしょうか?
目に見えて上側が突出しやすいです。
リボン腹
プラチナの黄色がRREAで効いてくると思います。
アクアマリンの発色がいい感じです。
この辺も使えそうです。
ボロボロですが、一応リボン雌も。
雌のバリエーションや表現はノーマル腹と同じです。
一枚目のほぼノーマルなリボンちゃんも健在です。
ざっくり、ドットの強い個体で分けてみました。
お気付きでしょうか?
先ほども述べましたが、尾の黄色と青味、ドットの強弱、ヒレの伸長の仕方。これらには共通性があり、つまるところRRとRrでの傾向差なのだと思います。
この同胎交配で得たいのはレースコブラですが、予想される副産物は以下の通りです。
プラチナアクアマリンレッドテールタキシードのRRとRrとrr、それらのRREA。
プラチナアクアマリンレースコブラのRRとRrとrr、それらのRREA。
全部で12種類です。
本当は元系統のレースコブラ雌を掛けるのが賢いですが、そのまま戻しても意味ないのでデルタ化を期待して同胎ってのもありかなと。
既に仔を採ったので後は出来次第です。良い個体が出ないようであればこちらはスパッとやめようと思います。
話をネオンタキシードの方に戻します。
選外
惜しくも最終選別で漏れてしまった子達。早めに交配していれば見落としていたかもしれません。
黄色が強く出てしまっています。尾びれは雌のウェイトが大きく過敏になる必要はありませんので、何らかの形で使おうと思います。
プラチナアクアマリンネオンタキシード×ネオンタキシード
次の交配ではネオンタキシードで固定する為、RREAのネオンタキシード♀を交配します。
本当は様々な系統を交配したいのですが、育成期間で親雌がいないのと、雄の追尾に期待できないので交配元のXで固めることにしました。
リボン化を図るため、リボン雌を用います。
ノーマル腹×トパーズ雌
リボン腹の方で作っていきたいと思っているので、小さめのトパーズ♀を使うことにしました。
いわば保険です。
リボン腹×トパーズ雌
リボン腹には一腹早いリボン雌をあてがいました。
表現の強く出たRR雌も。
一応rrも余ってたので突っ込んでおきました。
選外×タイ系トパーズ
余った選外個体はちょうど最下段の水槽で腐らせていたタイ系トパーズの雌と合わせておくことにしました。
かなり老齢で痩せているので採れたらいいな程度です。
リボン雌。この個体に至っては一昨年の冬からいるので15か月近いと思います。
分離してきた蒼色の雌です。
この仔はパープル系の色調になるのですが、今となってはパープル系トパーズの直系がいるので不要です。インボイスはアクアマリンパープルテールだったかな。表はピンクになります。
恐らくその系統と交配歴があったんだろうと思います。そのオリジナルは私はまだ世に出していませんし画像を載せたことがありませんが、インボイスを言ってしまったので後は英語にして各自検索ください。
トパーズベースに+αなのは間違いないと思います。
ガリガリ君です。卵が降りてきているのは見えているのでワンチャンです。
コブラ?
前も少し触れましたがコブラが入っているような個体です。尾びれもドットが綺麗に入りすぎです。
元の系統はXレースなのでありえないとは思うのですが、Y→Xへのコブラ転座は家でもちょこちょこ起こっているので逆もあるのかなと思っていたり。
頭部はこんな感じです。
こめかみの線だったり、目横の線、胸鰭後ろの丸模様が気になります。過去の文献を確認してみても、コブラ入りのタキシードはボディ前半にこんな感じの模様を表している事が多かったです。
ただ、冷静に考察してみると不要魚であることが分かりました。まずプラチナが飛んでいる可能性が高いです。
というのもコブラと合わされば頭部はギャラクシー調のギトギト模様が出るはずで、この時点で既にプラチナとコブラが一緒の線はなくなりました。
となるとそもそもコブラが入っていないか、プラチナ抜けの2パターンしかありません。
コブラが入っていない場合はそもそも特別価値がない。
Yアクアマリンコブラは既にありますし、Xレッドテールタキシード+コブラでも利用価値がありません。というわけで仔は採らずに闇に葬り去ることにしました。
以上、全てド素人の独り言です。勝手に違和感を感じただけで、そもそもコブラ入っていない可能性も十分あります。
次回は仔が採れてきたら続きを書くことにします。