↑前回のあらすじ
もう約半年ぶりですか…。
今世代のピークは既に越えてしまいましたが撮影をしました。撮影時期は一か月前、生後9~10か月です。
今世代は育成に力を入れられなかったのが如実に反映される形となってしまいました。特に尾筒の太さや腰折れ、伸びの甘さが顕著ですね。
サクサク撮ったのでピントが甘い写真ばかりですが、早速見ていきましょう。
まず一匹目。今世代は3腹育てたのですが、これは最老ですね。
シャープなデルタテールで、尾の開きがもう少しあれば良い感じです。
2匹目。モスグリーンの体色が印象的です。尾開きは良いですが、こちらは伸びがあと一歩ですね。尾が巻いてるのも若干マイナスポイントです。
3匹目。この個体は一見良さげなフォルムですが、若干詰まり気味な感じです。この月齢で尾先のバリア部分まで残っているのは貴重です。
4匹目。秀でた所はないですがデルタテールが綺麗です。
個人的には尾の辺が弧を描いてエッジがバシッと聞いているのが好きなので、好みからは少し逸れる表現ですね。
5匹目。結構筋は良いのですが、極稀にある尾ビレ上部が折れた感じになっちゃってるのが惜しいです。
お次から雌です。一匹目。こういうタイプの固い印象な尾びれの雌は好きなのですが、尾先が不揃いなのがよろしくないですね。この表現は導入元の系統に引っ張られちゃってるな…。
2匹目。表現は派手目のおにぎりテールって感じで良いです。バリア部分はありますが条の発色が出ちゃってるので、仔の尾はあまり持たないと思います。
3匹目。表現的には一匹目の雄とリンクしていると言っていいでしょう。
それ以外はバリア部分も豊富にあって良さげに見えますが、ちょっと待って!
2枚目を拡大してみてほしいのですが、条の隙間である膜の1部分が強烈に薄くなっています。
これでは仔も一匹目(3枚目)の雄のようにヒレの薄い部分から破けるように尾が傷んでしまうと思います。つまりヒレの薄い部分がウィークポイントになり尾の早期痛みに繋がるはずです。
というわけでここからは明らかな選外個体を載せていきたいと思います。こういうのはあまろ公になりませんし、情報としてはまず落ちといないと思うので私の失敗から学んでいってください。
まずはこちらの雌、私が尾先パサパサとか呼んでいる表現です。この表現の問題点は見栄え的に悪いことと、尾びれが持たないことです。
画像の雌は尾先が大きくずれ込んでいるのも良くありません。
雄の尾先パサパサははこんな感じ。これは軽度な表現なのであまり気にならないですが、かなり見栄えが悪くなります。
これに数年困らされ、立て直す為に交配に使った系統から持ってきてしまったようです。この表現の呪縛は相当強いことが分かったので、あまりにも遺伝率が酷い場合はスパッと辞めてしまう方が楽なのかもしれません。
これは更に極端な個体。絶対子供を採っては駄目ですよ。
そしてドイツイエローに限った話ではないですが、尾びれ下部の欠損。
フルレッドとかであれば多少は問題ないですが、ドイツイエロータキシードでは追わない方が良い表現です。
グリーンと交配された影響なのか尾の付け根にシミが出ています。ドイツイエロータキシードでは黒シミは表現されにくいので選別で弾いていけばあまり悩む系統は少ないです。
ただ、尾が全体的に黒っぽい雌だけは避けた方が良いですね。これが一度系統に蔓延すると改善はほぼ不可能です。。
ぽっち状の黒シミも発生するようであれば真っ先に選別外です。こちらも雄にはあまり表現されません。
これは体色が薄いです。尾にも黄色いぽっち。黄色いシミはどんな系統でも必ず出るので選別対象です。
これは丸尾すぎます。辺の部分は良い弧を描いているのですが、デルタで言う所の底辺の部分が膨らんでしまうとアウト。
これは上下の辺の部分が外側に膨らんでしまっています。自分はこういう尾形は初期から選外にしています。扇形の尾びれとでも呼んでおきましょうか。
解説講座みたいになってしまいましたが今回はこんな感じです。やはり育成の不手際が目立ってしまい、どれだけ真面目に取り組んだかは魚を見れば一発でばれますね。今回はイマイチ満足できる雌もいなかったので戻し交配を行いました。
次世代ではもう少し良い個体になるよう精進しようと思います。