つい最近、便利な排水システムを作った影響で、給水システムを作りたくなりました。
↑排水システムを作った話はこちら。
そもそもの話、私のグッピーハウスが抱える致命的な問題点は1つだけ。
給湯器がないっ!!!お湯が出ない!!!
これだけの規模でグッピーのブリードをしておいて、ただの水しか出ないというのは大問題です。
夏場はまだ良いのですが、春秋は水道水が20度前後なので加温しないと使えません。
冬に至っては水温15度。
30分くらいヒーターで加温して、ようやくバケツ1杯の水換えをすることができます。
こんなんじゃラチがあきません;;
ちなみに去年の冬はティファールでお湯を沸かしまくり、水道水と混ぜて気合いで乗り切りました。
流石にきつすぎた^^;
勿論、ちゃんとした給湯器をつけるのがベストなのですが、我が家はオール電化なのでガスが使えませんし、設置費用込みで10数万はかかるはずです。
電気給湯器も調べた感じ、30万前後とのことでした。
これをポンっと出すのは厳しい…。
そこで、今年は貯水タンクをハウス内に設置することで乗り切ることにしました!
来年からは某新制度も始まることですし、知恵と工夫でしっかりと節約していきます。
やたら前置きが長くなってしまいましたが、今回使用するのはこちらの60リットルタライ。
若干水量が少なめですが、これ以上のサイズになると置き場がないのでテスト運用です。
それでも、タライはとにかく安いのがメリット!
後から買い替えも容易ですし、最悪金魚やメダカなどに流用できるので無駄がなさそうです。
導入にあたりサンコータルなども検討しましたが、使わない時の保管に嵩張るのでやめました。円柱型のでかいゴミ箱みたいなやつね。
既に置き場は決まっていましたが、ダメ元でシンク下に入らないか試してみます。
うーん、ギリギリ数センチ足りません。
ここに置けたらベストだったのですが、残念ですね。
というわけで、唯一水槽を置いていない90ラックの最下段に置くことにします。
元々このスペースはブラインシュリンプ孵化器や、物置として使用していました。
貯水槽は最上段においた方がサイフォンの原理が働いて便利ですが、不透明なタライということもあって管理しにくいので最下段で良いでしょう。
バスポンプで汲み上げる予定なので、給水面で問題はないです。
とりあえずブラインシュリンプ孵化器をどかしました。
こんな広いスペースでブラインシュリンプを沸かすのは非効率なので、別の使い道ができて良かったです。
ブラインシュリンプ孵化器のペットボトルは狭いスペースにも置けるので、どこかしらに設置できるでしょう。
タライ設置完了!すっぽりでした。
仮に水槽を置いても目の届きにくい部分なので、最善のように思います。
ここで問題発生。
エアー配管が干渉してしまい、ラックからタライが少しはみ出てしまいます。
この段にはブロワーが設置してあるので、ブロワーと直結させている部分の塩ビ管を5センチほど伸ばし、全体をリフトアップさせました。
こんな感じ。
先ほどの写真よりも、コック部分の管が上に移動しましたね。
再度タライを設置しましょう。
今度ははみ出ずに置くことができました。
次は給水システムを作っていきます。
まずは、如何にしてタライに水を給水するかですが、これは蛇口とホースを直結させればOKですね。
とりあえず一番安い耐圧ホースを買ってきました。
排水の際は取り回しの良いソフトホースを使いましたが、蛇口使用も考えるなら耐圧ホースにしておいた方が無難です。
のちに失敗談を述べますが、ホースに関しては値段にとらわれずちゃんとしたものを選んだ方が良いです。あまり高いものではないですからね。
蛇口部分との接続にはニップルを使っても良いのですが、今回は圧をかけない使い方なのでひとまず直結で試してみます。
このままタライに持っていくだけです。
このホースネジレに弱いぞ…。
しかも潰れやすい…こりゃ値段なりだな(´・_・`)
このままタライまで引っ張っていきます。
何か固定する方法を考えた方が良いですが、とりあえずラックに差し込んで固定しました。
コンセントからは160Wのサーモ付きヒーターを2つ伸ばして、設置しました。
とりあえずはこんな感じ。
水温のばらつきを防ぐためにエアレーションなどで水流を使った方が良いかもしれませんが、熱での対流だけでも問題はなさそうです。
ヒーターに関してはもっと出力の大きいタイプが望ましいですね。
160Wのヒーター2つだと、20度の水60リットルを26度まであげるのに30分かかります。
これだと冬場は1時間くらいかかるかなぁ…。
ゆくゆくは大型水槽用のヒーターを増設することになりそうです。
今の状態でもバケツ1杯ずつ加温するよりは遥かにマシですね。
寝る前にセットしておけば作業開始時に早速60リットル使えますし、加温が終わるまでは選別したり、パソコン弄るなりして待てば良いわけですしね。
バケツで加温する場合は小まめに使わないと再加温できませんし、バケツリレーで疲れるし、床も水浸しになります。
この方法ならバスポンプでまとめて給水できるので効率的です。
ちなみにブラインシュリンプは、水槽を端に寄せて余ったスペースで沸かすことにしました。
1段に1器ずつで3段です。デッドスペースを有効活用することができました。
改善点を見つけるためにも、まずは使ってみようということで、先日のダブル排水システムを利用して排水しました。
給水に使うバスポンプはこちら。
付属のホース等はすべて外し、使うのは本体部分だけ。
15ミリのホースを直結して水を汲むことができます。
こんな感じで貯水槽に沈めます。
後は本体のスイッチを入れるだけ。
現時点でこうなっています。
スイッチオン!
こりゃ〜楽ちんですわ。
注意点として、ホースは水槽水につけてはいけません。
勿論病気対策でもありますが、水が逆流すると貯水槽が汚染されてしまいます。
また、貯水槽に関しては、使う直前までカルキ抜きを入れてはいけません。
特に貯水から使用までに時間が空いてしまうと、余計な雑菌が増えるからです。
また、同理由でエアレーションもあまり良くないかも。
曝気すると塩素が抜けてしまい、逆に雑菌が増えてしまいますからね。
水道水に含まれるカルキを有効活用しましょう。
飼育水を入れなければ基本問題はないと思いますが、定期的な洗浄や消毒はした方が良さげです。
60Lタライなら手軽に洗える点もグッドですね。
貯水槽に給水する場合は、再度ホースを蛇口に繋ぎます。
この辺は改善の余地があるようにも思えます。
貯水槽への給水時は放置でOK、バスポンプに繋いだままでも給水できます。
勿論、バスポンプの電源は切っておきましょう。
60リットルのタライですが、ギリギリまで入れれば70リットル近く入りますね。
およそM水槽4本を満タンまで給水することができます。
まだプロト状態ではありますが、既に充分便利だな〜。
使用前には水温測定を忘れずに!
ヒーターのサーモからも水温は分かりますが、いつ暴走するか分かりませんからね。
最後にカルキ抜きに関して。
カルキ抜きを規定量入れても水流がないので上手く混ざりません。
そこで、カルキ抜きを入れてから暫くの間は貯水槽内で水を循環させましょう。
面倒なら手で混ぜちゃうこともできますが…貯水槽へは干渉しない方が良いかなと思います。
それでも残留塩素が心配ならば、カルキ抜きを水槽へダイレクトに入れましょう。
少なくともグッピーなら全く問題ありません。
とりあえず、給水システムの基礎としては以上です。細かい点は後日改善していこうと思います。
今回作った給水システムをまとめると、貯水槽を設置し、ヒーターで加温してバスポンプで給水。
それっぽく書いてはいますが、やっていることは至極単純です。
近くに給湯器が無かったり、バケツリレーで水換えするのはキツイなーという方は是非余ったスペースに貯水槽を作ってみてくださいね。