これの続きです。
前回の記事をざっくり纏めると、ラズリーブルーテールオスにブルーグラスとトパーズのメスを掛けてみようという内容でした。
つまり、ラズリーブルーグラスとRREAラズリーネオンタキシードを作ろうっちゅう話です。
あれから3か月経ちますが、無事子供が採れて育ってきましたので、今回は次の交配へと進んでいきたいと思います。
というわけで、まずはラズリーネオンタキシードの方から書いていきますよ!
交配に使ったペア
前回の記事にも交配ペアの画像がありますが、あれから成長した姿を再掲します。


交配に使ったラズリーブルーテールのオスですね。
ふつくしい…。
ラズリーブルーテール自体のブリード記録は昨日の記事に書いてます。




トパーズメスです。
こちらは元々親サイズだったのでそこまで変わっていませんが、サイズがかなり伸びています。
RREAの品種は累代過程でサイズが小さくなってきてしまうことが多いので、大きい個体を親にするというのは重要かなと思います。
雑種強勢で更にパワーアップしてくれそうな予感!
子供の表現
ここからはF1個体達を載せていきたいと思います。
月齢は2か月半ちょい。
子供の数は20もいないので、ざっと載せていきます。
ラズリーネオンタキシード
ラズリーネオンタキシード(Rr)のオスは4匹出てきてくれました。



やはりネオンテールにすると一気に尾びれが良くなりますね。
まとめて撮影しちゃっているので分かりにくいですが、ブルーテールの時よりも整った尾形になっています。
ラズリーの発色はタキシードの下に隠れていますが、ちゃんと確認できました。


タキシードに重なって輝くラズリー。
RREAにして黒を剥いだ時、しっかりと主張してくれるか楽しみです。
ラズリーレッドテールタキシード


そしてラズリーレッドテールタキシード(RR)です。
こちらは赤が濃いめと薄めの2匹出てきました。
次の交配では青を主体で使おうと思っているので、この子達はベンチです。
ブラオ
そしてブラオのトリオ。
これを見てとあることに気づきました。
尾びれがやたら青い!?
これはラズリーが尾に影響を与えているのではないでしょうか?
そう思った根拠はこの子です。
この子だけ唯一尾筒の光沢がない。
つまり、恐らくこの子はラズリー抜けなんですよね。
そして、この子だけ尾びれが真っ黒です。
Yが尾びれに影響を与える事は割とあると思っていますが、これはその証拠として分かりやすい例ではないでしょうか。
ラストのブラオオス。
何気に、ブラオが一番ラズリー発色を確認しやすいですね。
綺麗に整っていますし、これは交配に使いたい。
メス
メスはこんな感じ。
個別に見ていきましょう。
ブラオ


まずはブラオ。
遺伝子的にはXレッドテールタキシードとXブルーテールです。(めっちゃ紛らわしいw)
ブラオだと真っ黒になってしまうので、特に言うことはありません。
ネオンタキシード?


そして、濃淡ブルーのメスが2匹。
私の予想ではこれがブルー(Rr)だと思うのですが、どうでしょう?
過去にもネオンタキシードを使って交配をしているので、そちらと比較してみると面白いかも。
プラチナアクアマリンのレース(ダブルソード)を掛けた時のF1と比較すると、今回のネオンタキシードはめっちゃクオリティ高いですね。
レースを掛けた際はシミとムラが酷かったのですが、今回のF1は青が濃くて、シミムラもなく尾形もグッドです。
ブルーテール由来の良いところを完全に継承できているのではないでしょうか!?
また、プラチナアクアマリンレースで汚くなった原因はレースの柄由来の何かか、プラチナが悪さをしたんでしょう。
話がそれてしまいました。
次のメスへ行きます。
レッドテールタキシード?


左のメスは明るいライトブルー、そして右写真の右上メスも若干薄めのブルー。
純粋なライトブルーではなく、尾の付け根に黄色が入っています。
恐らくこれがレッドのメス(RR)ではないでしょうか?
実際に採らないと断言はできませんが、少なくとも左はレッドでしょう。
ということで、今回のF1個体はこんな感じです。
交配の組み合わせ
次世代を採る為の交配を組んでいきたいと思います。
目的はRREAラズリーネオンタキシード!
戻し交配


一本目はラズリーネオンタキシード×親のトパーズで2ペア
つまり、戻し交配です。
オスはRREAヘテロになっていますので、子供が採れればRREAラズリーネオンタキシードが出てきますね。
また、現在のメスにはラズリーブルーテールが掛かってしまっていますが、RREAの出現が確認出来ればラズリーネオンタキシードが掛かったことを判別することが出来ます。
もし2種類の精子が混ざって産まれてきたとしても、RREAの個体だけ選別していけば問題ナッシングですね。
ドボン。メスはちょっと歳重ねてますが、後は頼んだぞー。
贅沢に2ペアで水槽1本使用です。
ラズリーネオンタキシード×トパーズ(Rr)


お次はラズリーネオンタキシードと若いトパーズメス(Rr)で2ペア。
老齢メスだと採れない可能性があるのでサブです。
先ほどとは逆に、ノーマルが産まれてきたらラズリーが掛かっている事になります。
オスも大事ですが、この組み合わせから採れるノーマルメスは是が非でも確保したいですね。
上手くいったらトパーズの血の入れ替えに使う予定です。
こちらも水槽にドボン。一緒に映りこんだ右のグッピーは?


これは最近上げたピンクテールですね。
フラッシュ撮影したらピンク綺麗すぎる!
また話が逸れた。。。
写りこんできたのが綺麗すぎたので、つい撮ってしまいました。
ブラオ×同胎メス(RR)&トパーズ(RR)



そして最後はブラオ×同腹RRメス
おまけとしてトパーズメス(RR)です。
わざわざ同胎で子供を採る理由は、ラズリーブルーテールの再出現を期待しているからですね。
ネオンタキシードを経由することで何か良い部分を継承してくれるのではないかと願っての交配です。
最短ルートを考えると新たにラズリーブルーテールのオスをF1メスに掛けても良いのですが、それをしてしまうとRREAが出ないんですよ。
つまり、副産物の副産物でRREAラズリーブルーテールオスも狙っています。
今回の交配で作れるものは全部搔っ攫う総取り作戦です!
また、RREAラズリーネオンタキシードとRREAラズリーブルーテールが混在していても、タキシードの有無で見分けが付けられるのではないかという点もチャレンジの理由です。
説明が下手ですみません。。。
私の記録がてらなので、お許しくださいませ~。
何故ブラオを使うのか?
おまけの方はブラオとレッドの組み合わせになりますので、ここからの子供は100%ラズリーネオンタキシードになります。
そこから50%でノーマル、50%でRREAですね。
何故、わざわざブラオを用いてブルー100%の交配をするのか説明します。
それはRREAラズリーネオンタキシードが得られる確率が決して高くないからです。
先に挙げた2つの組み合わせはブルー×ブルーになりますので、産まれてくる子供の確率はこんな感じになります。
オス
・ラズリーレッドテールタキシード(6.25%)
・ラズリーネオンタキシード(12.5%)
・ブラオ(6.25%)
・RREAラズリーレッドテールタキシード(6.25%)
・RREAラズリーネオンタキシード(12.5%)
・RREAブラオ(6.25%)
メス
・ラズリーレッドテールタキシード(6.25%)
・ラズリーネオンタキシード(12.5%)
・ブラオ(6.25%)
・RREAラズリーレッドテールタキシード(6.25%)
・RREAラズリーネオンタキシード(12.5%)
・RREAブラオ(6.25%)
つまり本命であるオスのRREAラズリーネオンタキシードは12.5%しか得られないんです。
こう考えると中々面倒な確率の壁があることが分かります。
ブルー100%の交配をする理由は絶望的に運が悪かったり、子供が少ししか採れなかった場合の保険ですね。
自分は運がかなり悪い方だと思っているので、念には念を入れて保険をかけておきます。
ブラオの表現の綺麗さを見て交配してみたくなったというのもありますが…。


水槽が足りなくなってしまったので、今回の交配には使わなかった魚と一腹遅れの幼魚を混ぜました。
もう不要な魚たちですが、一応残しておきたいと思います。


空いた水槽にはブラオ達を投下!
合計水槽3本使っての交配です。
次世代が楽しみですね。
次回はラズリーブルーグラスに向けての交配を組んでいきたいと思います。